2009年06月19日

CONTROL

F1001159.jpg


Ian Curtis(イアン・カーティス)
イギリスのバンドJOY DIVISIONのボーカル。
1980年、縊死。享年23歳。
 
 
NEW ORDERの前身であるこのバンドに
私が出会ったのは中学生か、高校に入る頃。
うちの実姉と二人でずっぽりハマってしまった。
ミニスカはいて、友達と会えば男の子の話ばっかしてるような一方で
自死とか夭逝、なんて言葉なんぞに惹かれるお年頃wだった。山田かまちとか。
 
 
そのイアンが自ら死を選ぶまでの数年間を
彼の死後二十数年を経て、一昨年映画化されたものが
この『CONTROL』という作品。
これまで漠然としか知られてなかったイアンの死の理由が、
心と体を病み、死へと吸い寄せられていく道程が、そこには描かれていた。
モノクロでただ、淡々と。


自分を静かに、でもタイトに縛る、妻デボラと幼き子という存在。
美しい、自立した女性アニークとの遅すぎた出会い。 
ただ自分としては見ていてもどうしても
前者のほうに肩入れしてしまわざるを得ないのだが、立場的に…(笑)
 
 
そして何より彼を苦しめた癲癇(てんかん)の発作。 
いつ自分を襲うとも知れない発作への恐怖。
聴衆の求めるパフォーマンスに応えようとすればするほど
死と隣り合わせになっていく日常。
自らの身体を「コントロール」することの叶わぬ酷い現実が
徐々に、そして確実に彼の心をも蝕んでいく。
他人にこの畏れと苦しみを理解することなど、
してもらうことなど叶わなかっただろう。
―私も、今の今までその片鱗さえ理解出来ていなかったよ。


そして。
絶えず絡み付いてくる死神の手から、
そして自らが苦しませ、自らを苦しめているものたちから
解放し解放される手段として
彼イアンが見出したのが、最終的に「自死」というものだったのだろう。
そしてバンドが記念すべきアメリカツアーに出発する前日、
発作を起こして後、彼は縊死を選んだ。


iancurtis.jpg

↓妻デボラの書いた本。近々購入予定(※いや当然邦訳版なw
ianbook.bmp

↓こちらは一人娘のナタリー、79年生まれ。
マンチェスターで写真家をしてるらしい。イアンそっくりだな。
natalie.bmp


ちなみに今回のこの映画、キャストが皆オリジナルメンバーとよく似ていて
違った側面からもまた楽めるっつかw
ライブシーン(とイアン踊り)なんかもかなり忠実に再現されてるし。
もしDVD観てみたい人がいれば焼…いやお貸ししますので言っとくれ。
posted by Asuka at 10:25| Comment(2) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私も理由がどうであれ、不倫は乂(´Д`;)な人なんで、奥さんに肩入れしてしまう。

ただ癲癇の発作じゃなくても、病気になると『気』って弱っていくよね。
病気の苦しさ発作がいつ起きるかっていう怖さは少しわかる気がする・・・

病気にのまれてしまうともうずんずん悪い方にいっちゃうんだよね

癲癇ってストレスと睡眠不足が溜まるとなりやすいみたいだから、アーティストって職業は常に発作と隣り合わせって感じ?(;´Д`)

イアン・カーティスも両バンドも初めて知りました(曲聴いたら知ってるかもしれないけど)
Posted by 秋 at 2009年06月22日 22:26
>>シュウ姉

映画見てるとね。
奥さんの存在を見てる人皆ウザーと感じるように作られてるというか
幼子を抱えたことのある女性以外には、その視点でしか見れないと思った。

自分なんか
風邪引いて一日二日熱が出ただけで悪夢を見てさらに消耗し
期間限定と最初から分かっているつわりの間でさえも
いろんなことが出来なくなったり不条理な嫌悪感に支配されたり。
でも治るとケロッとしててw
他人が苦しんでいる時には見て見ぬふりをしたり時には鬱陶しく思ったりさえもする。
…あ、それを言えば私の甲状腺の症状なんかも家族からはスルーされまくりだわここ数年もはやw
まぁもう、期待も何もしてないが。
 
その人の苦しみを理解しようとかして
でも生半可な「情」なんかじゃかえって相手を傷つけるだけだったりもする。
そしてイアンも周囲から同情され続けなければならないような状況には耐えられなかったのだろう。
…だからって「死」以外の道もあったろうがボケ!!

尾崎豊もカート・コバーンも結婚して子供は遺してるのな。
けど彼らにとっては子も妻も「かすがい」にはならなかったというわけか…この世とを繋ぎ留める。
妻子からしたらいたたまれんな…
Posted by Asuka at 2009年06月23日 13:31
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